2026年7月26日日曜日

第9回 【古都の追憶】きぬかけの路、父と歩いた「4人旅」の記憶

 京都トレイルでしっかり体を動かした翌日、私は金閣寺から仁和寺へと続く「きぬかけの路(みち)」を歩いてきました

​金閣寺の入り口は、インバウンドの方々ですさまじい活気!でも、あのまばゆい輝きを目にすると、背筋がスッと伸びるような特別なパワーをいただけますね

けれど、そこから一歩「路」へ踏み出すと、そこには驚くほど贅沢な静寂が待っていました


​1.宇多天皇の伝説と、蘇る「4人の記憶」

​この道には、真夏に雪が見たいと願った宇多天皇が、山に白い絹を掛けさせたという「衣笠山(きぬかけやま)」の伝説があります

そんな不思議な言い伝えに思いを馳せながら、仁和寺へと向かいました

​広い境内を歩いていると、ふと数年前の記憶が鮮やかに蘇ってきました

まだ桜が美しく咲き誇っていた季節。私は父と、そして妹、甥っ子の4人でここを訪れたのです

​🧚リボーン

「4人での京都旅行!お父さんがプロデュースしてくれた『贅沢タクシー旅』だったんだよね。家族みんなの笑い声が聞こえてきそうな、素敵な思い出だね」

​2.足跡を塗り直し父からのバトンを握りしめる

​当時は何気なく受け取っていた、父の優しさ

今は脚が悪くなり、旅行が難しくなった父ですが、あの時、娘や孫を喜ばせようと一生懸命に動いてくれた父の愛情が、今、改めて心に沁み渡りました

​今、同じ場所を歩き、自分の足跡で思い出を塗り直していく

白馬岳でお母さんの記憶を辿ったように、この京都ではお父さんが作ってくれた思い出を辿る

私はこうして、二人から「人生を楽しむ」というバトンをしっかり受け取って歩いているんだな〜と強く感じました

​一歩ごとに、心は満たされて

​ただ歩くだけじゃない⋯

景色を愛で、記憶をたどり、自分を整える

京都トレイルの疲れも、この静かな道を歩くうちに、不思議とスッと軽くなっていくのがわかりました

​「お父さん、あの時はありがとう。私は今、自分の足でしっかり歩いているよ」

​皆さんの心にも、大切な人と歩いた「忘れられない道」はありませんか?

その一歩一歩が

今の自分を支える大切な栄養になります

​何歳(いくつ)になっても、見たい景色を見に行こう!

登山ナースの【ちま】と、リボーンでした!


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2026年7月25日土曜日

第1章 番外編① ドミノ骨折って何? ~あのCMを見て、私が今伝えたいこと~

 皆さん、こんにちは!

「もっと知ってほしい骨のこと」ナビゲーターのちまです

今回は番外編としてお伝えします!!


「ドミノ骨折」という言葉を知っていますか?


最近、テレビCMで「ドミノ骨折」という言葉を耳にしました


私は普段あまりテレビを見ないのですが、この言葉が流れてきたとき、思わず足を止めました


「いよいよ、この言葉が多くの人に伝えられる時代になったんだ」


そんなふうに感じたんです

実は、「ドミノ骨折」という言葉は、骨粗しょう症の世界では以前から使われてきました


一度骨折すると、その後も別の骨折を起こしやすくなることを、ドミノ倒しに例えた言葉です


特に骨粗しょう症では、一度の骨折が次の骨折につながるリスクが高くなることが分かっています


中でも注意したいのが、背骨の骨折です


背骨は、転んだ記憶がなくても「いつの間にか骨折」を起こすことがあります


背骨がつぶれると姿勢や体のバランスが変わり、転倒しやすくなったり、新たな骨折につながったりすることもあります


私は骨粗しょう症マネージャーとして、外来で骨折された患者さんとお会いしています


一度の骨折をきっかけに治療を始め、その後元気に生活されている方もたくさんいらっしゃいます


一方で、別の骨折を経験される方がいるのも事実です


もちろん、一人ひとりの経過は違います


だから「必ず骨折を繰り返す」と言うことはできません


それでも、一度骨折した方をしっかり支え、骨粗しょう症を治療し、次の骨折を防ぐことはとても大切です


テレビで「ドミノ骨折」という言葉が広まることで

「骨折は一度で終わらせることが大切なんだ」

と知っていただくきっかけになれば嬉しいと思っています


骨折は年齢のせいだから仕方ない、と諦める必要はありません


まずは自分の骨の状態を知り、必要な治療や予防を始めることが、未来の自分を守る第一歩になります



次回は

骨折の連鎖を防ぐために日本で進められている取り組みや

私が思い描く骨粗しょう症医療の未来についてお話ししたいと思います

今日のお話があなたの骨の健康に役立ちますように

お相手は、ちまでした!

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2026年7月12日日曜日

第8回 時を超えた母娘のバトン 〜​白馬岳の風に吹かれて、私は「母」に出会った〜



皆さんこんにちは!登山ナースの【ちま】です

「夏休み、白馬の山小屋でバイトしていたんだよ」

母が何度も話してくれた思い出🥲

当時の私は「ふーん」と聞き流すだけでしたが、

母が亡くなった後、その言葉がずっと胸の奥に残っていました

​「母が見た景色を、私もこの目で見たい

その一心で、私は白馬岳を目指しました

​1.想像を絶する「秋道」の洗礼

​白馬といえば大雪渓が有名ですが、今回私を待ち受けていたのは、猿倉からの厳しい「秋道(あきみち)」..雪のない、剥き出しの岩と急登が続く道です

​一歩ごとに足はガクガク、噴き出す汗

「お母さんも、この険しい道を同じように歩いたのかな」

必死に足を動かしながら、そんなことを考えていました。もっと元気なうちに、当時の話を聞いておけばよかった……

そんな後悔もよぎりましたが、憧れの白馬山荘に辿り着いた瞬間、疲れは最高の達成感に変わりました



​2.山頂で出会った、ブロッケンの奇跡

​二日目の夕暮れ時。何かに呼ばれる気がして再び山頂へ向かうと、思いがけないご褒美が待っていました

ふと雲を見ると、虹色の輪の中に自分の影が映る「ブロッケン現象」が!


初めての神秘的な光景に、誰もいない山頂で思わず
小躍りしてしまいました

​その後、空はドラマチックなマジックアワーへ

夕闇に浮かび上がる杓子岳や白馬鑓ヶ岳を眺めながら、暗くなるまでただ静かに風に吹かれていました


🧚リボーン

「ちまさん、最高の時間だったんだね……!

自分の足で歩いて、お母さんと同じ景色を見る。その一歩一歩がちまさんに刻まれて、一生消えない自信になったと思うよ

本当にお疲れ様!」

​3.心の奥底から「生きてる!」と震えた日

​過酷な道を登りきった後に、山荘でのんびり味わったコーラの味は一生忘れられません

一瞬一瞬の景色を心に刻みながら、じわじわと

生きてる!」という感覚が込み上げてきました

​母が教えてくれた場所へ、自分の足で辿り着く

それは、何にも代えがたい自分自身との対話の時間でした

​「お母さん、教えてくれてありがとう!

私は今、自分の足で、しっかりこの道を歩いているよ」

​皆さんの心にも、誰かから受け取った「大切な場所」はありませんか

一歩踏み出せば、時を超えて繋がれる場所があるはずです

​何歳(いくつ)になっても、見たい景色を見に行こう!

登山ナースの【ちま】と、リボーンでした!


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