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2026年2月18日水曜日

第24回 骨じゃないのに骨になる!? ~知られざる腱・靭帯の骨化とは~

皆さん、こんにちは!

「もっと知ってほしい骨のこと」ナビゲーターのちまです

​私たちの体を支える「骨」。そして骨と骨、骨と筋肉をつなぐ「腱(けん)」や「靭帯(じんたい)」

これらがチームを組んで、私たちは自由に動くことができています

​でも、もし「本来は柔らかいはずの組織」が、カチカチの「骨」に変わってしまったら…?

今日はそんな驚きの現象「骨化(こっか)」についてお話しします

​1. 「骨化(こっか)」ってなに?

​文字通り、腱や靭帯といった組織の中に、異常に骨ができてしまう状態のことです

本来、骨ではない場所に勝手に骨ができることから、専門的には「異所性骨化(いしょせいこっか)」と呼ばれます

​「骨が増えるならいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、実はその逆。柔らかいはずの場所が硬くなることで、周囲を圧迫したり、動きを邪魔したりして、体にトラブルを引き起こしてしまうんです

​2. どこが「骨」になりやすいの?

​骨化は全身で起こる可能性がありますが、特に注意したい場所をまとめました

注目する場所

状態・病名

どんなリスクがある?

アキレス腱・かかと

アキレス腱骨化症

繰り返しの負担でアキレス腱が硬くなり、痛みや動きにくさが出ます

背骨(前側)

後縦靭帯骨化症

神経のすぐ前を通る靭帯が骨化。進行すると手足のしびれや麻痺の原因に

背骨(後ろ側)

黄色靭帯骨化症

神経のすぐ後ろを通る靭帯が骨化。背骨の柔軟性が失われ、神経を圧迫することも


💡ここがポイント! 

背骨の靭帯の骨化は、日本の厚生労働省によって「指定難病」にも定められている、とても重要な病気です 

               正常 


後縦靭帯骨化症

黄色靭帯骨化症
                                                     引用 https://www.shuyukai.or.jp/

​3. なぜ起こるの?(体質や生活習慣)

​原因のすべては解明されていませんが、いくつかのきっかけが重なって起こると考えられています

考えられる要因

具体的な内容

繰り返しの負担

スポーツや仕事で、同じ場所に小さなダメージが積み重なること

体質や遺伝

生まれつき骨化(こっか)しやすい体質。特に日本人に多い

生活習慣

加齢や糖尿病などの生活習慣病との深い関わり


4. こんなサイン、見逃さないで!

​骨化が進んで神経を圧迫し始めると、体はSOSを出してくれます

  • ​指先が細かく動かせない(ボタン留めやお箸が使いにくい)
  • ​手足がしびれる、ジンジンする
  • ​歩くとき足がもつれる、階段が恐い

​これらは単なる「疲れ」ではなく、骨化によるサインかもしれません。気になる時は、早めに整形外科の専門医に相談しましょう

​ちまからのメッセージ

​骨は「足りなくても困る」けれど「余計な場所にできても困る」もの

「骨粗しょう症」のように減る病気もあれば、今回のように「骨が増えて困る」病気もある……

​骨の世界って実はとっても奥が深いんです

自分のアキレス腱や背中の違和感、放っておかずに「いつもありがとう」の気持ちで大切にケアしていきましょうね!

今日のお話が、あなたの骨の健康に役立ちますように

​お相手は、ちまでした!

【今回のエピソードを聞く】

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